リサイクル工作

 よく、リサイクル工作はしないのですかと聞かれる。書店に行くと多くのリサイクル工作の本がならんでいる。お菓子の空き箱など家庭にある不用品を利用して工作をするのはとても楽しい。不用品をどうやって活用しようかと考えたり、工夫することも勉強になる。特に、幼児や低学年にとっては、格好の素材だ。
 しかし、家庭のリサイクル品は、工作素材としては限られる、紙製品は強度の必要なものや動くものを作るには不向きな面があり、プラスチック製品は加工がしにくい。
 子どもだから不用品でいいというのではなく、何を作りたいのか、そのためにはどんな素材が最適なのかを考えることも大事だ。最適な材料を厳選して作ることができれば、それがいちばんいい。料理でも、冷蔵庫の中にある材料で工夫して作ることもあれば、レシピを片手に食材を買いに行くこともある。
 子どもの考えた工作の図を片手にホームセンターやDIYショップに行ってみるのも、リサイクル工作とはちがう勉強になるのではないだろうか。

<児童絵画工作展の展示から>