親子工作教室の憂い

 この夏は、親子工作イベントを頼まれる機会が多かった。計6日間で延べ250組の親子と工作をした。親子工作をしていると実にさまざまな親子関係があることがわかる。子供の気持ちを第一に考え、子供の補佐役になる親が多いが、中には子供から主導権を奪ってしまい、自分の作りたいように作ってしまう親。さらに、横で監視していて常に子どものやり方に文句ばかり言う親がいる。親子工作では親子関係や家族関係が透けて見えてくる。子どもの態度は夫婦関係や家族関係を映す鏡でもある。子供は純粋で、真っ白い画用紙だ。自分の子供に問題があるかもしれないと思っている親は、まず夫婦関係や家族関係が潤っているかどうか考えてほしい。  親子工作教室におじいちゃん・おばあちゃんと参加した子どもたちが何組かいた。祖父母と孫の関係は、ほとんどが、ほほえましかった。テレビのちびまる子ちゃんも、お父さんやお母さんとは口げんかが多いが、おじいちゃんとは仲良しだ。近すぎる親子関係から、一歩下がって見守ってあげる関係になることができれば、子どもたちはもっともっとすこやかになるのではないかと思う。

<親子工作イベントの風景>