工作と遊び

 子どもは遊びの天才という。何もないところでも、遊び道具がなくても、遊びを作り出す力がある。そこには、子どもたちの工夫の力がある。工作を教えていると、工作の工夫がうまい子は、遊びも創造することができるという共通点があることがわかる。「もっと楽しくするには もっと面白くするには」というエネルギーが新しいものを生み出しているのだろう。
 そうした賢さや「もっともっと」の気持ちは、将来、知識によって力を得て、きっと、すばらしいものを生み出してくれることとだろう。子どもたちのその気持ちとエネルギーを増幅し、維持し続けることが、工作の先生の最も重要な仕事なのだと思う。