工作の得意な方募集
つくつくクラブでは、アシスタント(アルバイトスタッフ)を募集しています。
教室の準備、子どもたちへの指導、ホームぺージの制作などをお手伝いいただける方。

美術大学、生活文化系学部、工学部などの大学出身者で、作ることが好きで、子どもたちに教えることが好きな方を歓迎します。

詳しくは電話にて、問い合わせください。
電話 
アクアパーク品川
    2017.12
「アクアパーク品川」に行ってきました
 
アクアパーク品川は、「音・光・映像」による演出と海の生きものたちを融合させ、季節や昼夜で異なるコンテンツ展開をしながら進化しつづける」をテーマにした水族館。

これまでの水族館のコンセプトを変えた科学との融合が素晴らしい。しかも、品川駅から徒歩3分という都会に大きな水族館があることにも驚き。

スタッフがとても一生懸命でサービス精神も満載。おすすめの水族館です。
 
松本先生が個展を開催
     2017.10
つくつくクラブの松本先生が個展を開催しました。
テーマは「写真と雑貨の小さな旅じたく。」

松本先生は、水中の気泡や植物、クラゲなどを被写体にしたイメージ写真
を撮影したり、加工して、独特の浮遊感覚や色彩を表現しています。

会期 2017年10月22日から11月4日まで
場所 Studio Stick (東京都町田市鶴川3-15-26)                           

 
ARTOY展  2017  段ボール工作作家 村尾夏代さん 
     2017.6.
  ARTOY展に行ってきました。 ARTOYとはART(芸術)とTOY(おもちゃ)の造語です。東京銀座画廊で毎年6月に開催され、様々なジャンルのクリエイターが完成度の高い作品を展示しています。

 つくつくクラブの卒業生 村尾君(高校二年生)のお母さまは、毎年ARTOY展に出展しています。村尾夏代さんは段ボール作家。段ボールをカットして張り合わせ、かわいい動物や建築物、ランプシェードなど様々なものを作っています。今年は、手のひらに乗るようなかわいいネコやラクダが展示されていました。
インスタグラム https://www.instagram.com/dan_dan_club/

 
トヨタ産業技術記念館に行ってきました


2017.2
 1月にテキスタイルデザイン工作をしました。その時、生徒たちに「紡ぐ、織る、染める」という布の製法の話をしました。その予習をしていて、トヨタ産業技術記念館(名古屋市)を見ておきたいと思い立ち、行ってきました。
 この記念館には「繊維機械館」と「自動車館」があり、豊田佐吉の発明した織機や最新の自動織機が展示されているほか、豊田喜一郎が織機から自動車製造へと転換していく歴史が展示してあります。
小学生には少しむずかしいけれど、名古屋に行ったらぜひ見学してみてね。

ハロウィーン


2016.10
 日本最大規模といわれる川崎駅周辺のハロウィーンパレードに行ってきました。コスプレあり、手作りコスチュームあり、特殊メイクありでとても楽しそうでした。何より、参加者も観客にも笑顔があふれていました。
 つくつくクラブクでは、ゆるキャラを作ったり、仮面を作ったりしてきましたが、こうしたパレードに参加することを目指して作品作りをするのも楽しいと思いました。「教室で作った仮面と衣装でパレードへ」いつか実現したいと思います。


成城教室にデンマークからのゲスト





コペンハーゲンの町並み
2015.7
 成城教室に、デンマークのファミリーが来てくれました。お父さんのピーターさんは井上先生の古い知り合いです。お母さん、高校生と中学生のお嬢さんも参加しました。
 4つの班に一人づつ入ってもらい子どもたちと一緒に工作しました。今回は「言葉がわからなくても積極的にコミュニケーションしよう」を合言葉に、先生はあえて英語を使わず、子どもたちが先生になってゲストに工作の仕方を教えるという試みをしました。
 子どもたちは、片言の英語や日本語で一生懸命作り方を説明し、無事完成しました。
 
ARTOY展 2012 テーマは希望
2012.6 (東京銀座画廊)
 様々なアーティストがデザイン玩具を展示するARTOY展を見に行きました。教室の生徒のお母さん(村尾夏代さん)がこのグループ展に出展していたため、お誘いいただきました。
 ARTOY展は今年で9回目になるグループ展。様々なジャンルで働いているアーティストがひとつのテーマの元に作品を展示していました。今年のテーマは「希望」。ひとつひとつの作品にこだわりが出ていてすばらしいかったです。当日は、ギャラリートークもあり、アイデアや制作のご苦労も聞くことができました。

写真は、故郷の福島県相馬への思いを込めた作品を説明する香田佳子さん。
驚くべき学びの世界 展
2011.5
 東京青山のワタリウム美術館で開催されている「驚くべき学びの世界展」を見に行きました。イタリアの教育実践レッジョ・アプローチを紹介したものです。子どもたちを予定された結論に導くのではなく、創造的経験によって可能性を引き出す教育方法です。
 年齢層は幼児が対象ですが、その実践活動は造形、音楽、身体表現、文字、科学など幅広い領域に及びます。つくつくクラブでも子どもたちの工夫やアイデア、「もっと もっとの気持ち」を大切にしていますが、レッジョの教育を見て、もっと子ども自身の持つ力を信じ、それを引き出したいと感じました。
   →ワタリウム美術館HP
テオ・ヤンセン展
2011.2.
 日本科学未来館で開催されているテオ・ヤンセン展を見に行きました。プラスチックパイプを組み合わせた多関節の歩行体です。動力は風です。初期の単純なものから、後期の複雑なものまでを、作者は生物の進化になぞらえて紹介しています。
 屋内静止展示より、風に吹かれて海岸を疾走する姿を見て見たい。
 しかし、筋肉のない多関節脚が、なぜ自立できるのでしょうか。

歩行動画およびメカ説明はYOUTUBEで紹介されています。"Theo Jansen" で検索。
沖縄県那覇市 比嘉先生と交流
2010.4.
 沖縄で子ども科学工作に活躍されている比嘉絹子先生が上京され、つくつく舎スタッフと一緒に川崎市の東芝科学館を訪問しました。「沖縄には科学館がないので、科学館で撮った写真を沖縄の子どもたちに見せたい」と言ってたくさんの写真を撮って帰られました。
 (右:比嘉先生)
愛知県碧南市海の科学館スタッフと交流
2009.3.
 以前より親交のあった「碧南市青少年海の科学館(愛知県)」の副館長高橋さん(右)と教育主事の彦坂さん(左)がつくつく舎に視察にいらっしゃいました。碧南市海の科学館では夏休み工作教室などのイベントを開いています。工作のアイデアについて情報交換しました。
 →碧南市青少年海の科学館のHP










 時には壮大なスケールを感じてみよう


 長野県臼田にあるJAXAの宇宙空間観測所に行ってきた。街中から車を走らせ30分、携帯の電波も届かない山の中に東洋一の大きさのパラボラアンテナがある。雑電波の影響の受けない山の中に作ってあるんだ。このパラボラアンテナは、日本が打ち上げた人工衛星の中でも、地球を周回するものでなく、遠い宇宙にまでいく人工衛星と交信するためのものだ。
観測所の敷地内には55億分の1の太陽系模型があり、宇宙はほんとうに広いということが体感できる。ここにくると、人間のすばらしさと小ささを感じる。(2006.11)




 科学館

 日本にはたくさんの科学館がある。特に東京周辺には立派な科学館がそろっている。お台場の「日本科学未来館」、北の丸の「科学技術館」、上野の「国立科学博物館」などがある。では、多くの科学館の中で科学工作の一番充実しているところはどこでしょうか(科学実験ではなく工作です)。私は、長野県佐久市子供未来館ではないかと思う。実にたくさんのレシピがあり、アイデアいっぱいの工作をさせてくれる。神奈川県伊勢原市の子ども科学館も、小粒な科学館ではあるが、いろいろな科学工作をさせてくれる。
 私は、科学館がもっともっと工作を充実させてくれるといいと思う。巨大な展示物や体感的な乗り物、恐竜の展示は人気がある。しかし、科学館はゲームセンターや遊園地ではない。
 近年、科学はコンピューターの普及により高度化し、理解しにくくなっている。私が子どものころは、こわれた電気製品やカメラ、時計をばらすのが楽しかった。そこには、さまざまなメカニカルな工夫がなされていた。今の電気製品は、プリント基板の塊であり、仕組みが見えにくい。今の子どもたちにとって、科学は自分とは別の世界のものと思いがちだ。だからこそ、科学工作のように、自分の手で作ることのできるものを通して、「不思議」を身近かにひきつけ、「自分にもできる」、「科学は楽しい」という感覚を与えることが大事なのだと思う。(2006.12)




 今 なぜ 図工なのか その1 

 2007年1月6日の新聞に図工に関した記事が載っていた。
 記事の要約は次のとおり。
 図工がとても好きと答えた児童は体育についで43%と多い。その一方で、保護者の図工に対する期待は低い。図工の授業時間も、算数や国語重視で、少なくなってきている。これに対して、東京藝術大学の教授が「がんばれ図工の時間フォーラム」を発足し、図工の時間数増加を求める署名を行っているというもの。

 図工の時間を増やすことは、私も賛成だ。だが、なぜ、図工の時間が大事なのかをもう一度考えなければならない。この記事では、なぜ図工の授業が大事なのかについて、このままでは「日本のお家芸である、ものづくりの未来が危うい」と書いている。私には、本当にそうなのだろうかという思いがある。図工イコール「ものづくり」というように短絡的に考えていいものだろうか。最近は、ニートやフリーターの増加により、早くから職業体験をするほうがよいという風潮があり、職業体験のできるキッザニア東京も予約でいっぱいという。しかし、小学生のうちから職業に直結させたり、将来の役に立つからやる(またはやらない)という即効型の教育がいいとは思えない。子どもたちは、ある時期になれば、自分の力で自分の道を決めていく。問題は、自分の力で決め、自分の力で選択していく力である。広くいえば生きる力であり、問題や困難を解決していく力とエネルギーだと思う。
 私は、そうした力を育てるには、スポーツでもいいし、他のことでもいいと思う。ただ、こどもたちが夢中になれること、好きなことではぐくんでいくほうがいい。工作が好きならば、工作を通じて、多くを学んでほしい。算数や国語には集中できない子供でも、工作には何時間も集中できる。自分の力で作る努力をし、完成した喜びは自信へとつながる。そうした経験を積み重ねることで、将来、自分の力で未来を切り開かなければなせらないとき、ひとりの人間として、力を発揮できるのだと思う。(2007.1)


 今なぜ 図工なのか その2

 あるとき、友人に子どもの工作教室をやっていると言うと、「日本の工場は多くが中国にいってしまい、ものづくりは斜陽産業じゃないの? なぜ、工作(ものづくり)なんか教えているの?」と言われた。
 私は、とても意外な気がした。工場は、機械を使って、効率よく、大量生産するところだ。しかし、私の工作教室では、効率も、大量生産の方法も教えていない。
 確かに、安く大量に製品を作る工場は海外へ移転していくだろう。だが、これからの日本に大事なのは、コンテンツやソフトなのだ。どうしたら、人を楽しませることができるか、どうしたら人を喜ばすかわいいものが作れるのかを考えることが仕事になる。テレビやビデオは中国製でも、そこに映し出されるアニメや映画やゲームは日本製になるだろう。ぬいぐるみは中国製でも、ぬいぐるみの図案や形を考えるのは日本人である。もっと楽しくするには、もっとかわいくするには・・・といったソフトを学ぶには、工作教室は最適の場だ。子どもたちが、「もっともっと」の心で真剣に工作と向き合っている姿を見ていると、日本の将来はまだまだ大丈夫と思えてくる。(2007.2.)


 リサイクル工作と最適素材の工作素材
 よく、リサイクル工作はしないのですかと聞かれる。書店に行くと多くのリサイクル工作の本がならんでいる。家庭にある不用品を利用して工作をするのはとても楽しい。不用品をどうやって活用しようかと考えたり、工夫することも勉強になる。特に、幼児や低学年にとっては、格好の素材だ。
 しかし、家庭のリサイクル品は、工作素材としては限られる、紙製品は強度の必要なものや動くものを作るには不向きな面があり、プラスチック製品は加工がしにくい。
 子どもだから不用品でいいというのではなく、何を作りたいのか、そのためにはどんな素材が最適なのかを考えることも大事だ。最適な材料を厳選して作ることができれば、それがいちばんいい。料理でも、冷蔵庫の中にある材料で工夫して作ることもあれば、レシピを片手に食材を買いに行くこともある。
 子どもの考えた工作の図を片手にホームセンターやDIYショップに行ってみるのも、リサイクル工作とはちがう勉強になるのではないだろうか。(2007.5)



 ほんとうの賢さ
 子どもは遊びの天才という。何もないところでも、遊び道具がなくても、遊びを作り出す力がある。そこには、子どもたちの工夫の力がある。工作を教えていると、工作の工夫がうまい子は、遊びも創造することができるという共通点があることがわかる。「もっと楽しくするには もっと面白くするには」というエネルギーが新しいものを生み出しているのだろう。
 そうした賢さや「もっともっと」の気持ちは、将来、知識によって力を得て、きっと、すばらしいものを生み出してくれることとだろう。子どもたちのその気持ちとエネルギーを増幅し、維持し続けることが、工作の先生の最も重要な仕事なのだと思う。(2007.7.)


 コラボレーション

  左上の写真はバランス一輪車の写真だ。バランス一輪車は、ヤジロベエの原理を使った一輪車で、糸の上をバランスよく綱渡りする。一輪車と名前がついているように一輪車を制作し、その上に手作りのかわいい人形を乗せる。一輪車の人形は女の子に人気があるが、人形のイメージが強く、男の子に人気がない。そこで、今回は、かわいい人形ではないものを作ろうということになった。
 いろいろな形が飛び出したが、写真上中の鳥を作った生徒がいた。一輪車の動きを鳥の羽ばたきに変えようという発想だ。 人形の形を変えるだけでなく、からくりの仕組みを変え、脚の動きを鳥の羽ばたきに変えようというのだ。「グッド アイデア」だ。残念ながら、工作当日は材料がモールしかなく、思うように動かなかった。そこで、先生が宿題として考えてくることになった。(写真上右:骨組みのみ)
 子どもたちの豊かな発想には頭が下がる。思い切った発想の転換が楽しい。子どもたちの発想を形にする手伝いができることは、本当に楽しいし、幸せなことだ。(2008.4)

 最終的にでき上がったのは、下記の写真。単純なカラクリだが、一輪車と違うオモシロさがある。
左:生徒作品(くわがた) 右:先生の作品(鶴) (2008.5)





 親子工作教室の憂い

 2008年の夏は、親子工作教室を頼まれる機会が多かった。計6日間で延べ250組の親子と工作をした。
 親子工作をしていると実にさまざまな親子関係があることがわかる。子供の気持ちを第一に考え、子供の補佐役になる親が多いが、中には子供から主導権を奪ってしまい、自分の作りたいように作ってしまう親。さらに、横で監視していて常に子どものやり方に文句ばかり言う親がいる。
 親子工作では親子関係や家族関係が透けて見えてくる。子どもの態度は夫婦関係や家族関係を映す鏡でもある。子供は純粋で、真っ白い画用紙だ。自分の子供に問題があるかもしれないと思っている親は、まず夫婦関係や家族関係が潤っているかどうか考えてほしい。
 親子工作教室におじいちゃん・おばあちゃんと参加した子どもたちが何組かいた。祖父母と孫の関係は、ほとんどが、ほほえましかった。テレビのちびまる子ちゃんも、お父さんやお母さんとは口げんかが多いが、おじいちゃんとは仲良しだ。近すぎる親子関係から、一歩下がって見守ってあげる関係になることができれば、子どもたちはもっともっとすこやかになるのではないかと思う。



 先生をバカにする子どもたち

 子どもというのは、今も昔も、純粋であるが残酷である。自立できず、大人から押さえつけられているため、大人への甘えと反発が同居している。怒るときに使う「コラッ」という言葉も「子等(こら)」から来たのだろう、子どもは常にいたずら好きで、反逆精神にあふれ、大人から怒られ続けてきた。
 初めて一緒に工作をする子どもたちでも、先生が毅然としていないと、先生の名前を呼び捨てにしたり、おちょくったり、バカにしたりする子どもがでてくる。特に、弱い立場の女の先生に対しては容赦ない。子どもがそういう態度を、あからさまとるのは、親のいないときだけだ。親が迎えに来るといい子に豹変する。特定のタレントをおとしめてお笑いの種にするテレビ番組の影響もあるかもしれないが、子どもが大人に反逆するのは昔も今も変わらない子どもの習性だと思う。
 わたしの工作教室では、そうしたことはないようにしている。ひとつには、私は子どもたちの技能を信じており、カッターも、キリもノコギリも使わせる。そのため、先生の言うことを守らないと大きなケガをする。親密さを表してくれる冗談は歓迎だが、先生の言うことを聞き、言われたことを守ることが、教室での最初の決まりとなっている。ほんとうにあぶないと思えばきつく叱る。
 もうひとつは、子どもたちとの信頼関係だ。大人・子どもは関係なく、工作の好きな人間同士が、工作というテーマで向き合うことの素晴らしさを伝えたいと思っている。子どもたちは工作をするたびに「ここは自分で工夫したよ。すごいでしょ」と内心得意気に思っている。わたしはできる限り、それに気づき、ほめてあげたいと思っている。また、子どもが自分で解決できない問題にヒントを与えたり、解決することで「さすが、先生は すごい」と思ってもらえるように努力している。そうしたことの積み重ねこそが、お互いを認め合い、尊重しあう関係へとつながる。教室でのそうしたポジティブな緊張感がなければ、ほんとうの工作はできない。それは、スポーツクラブと共通する雰囲気かもしれない。スポーツで試合に勝ちたいという想いは、教室でいい物を作りたいという気持ちと同じだ。教室に、そうした雰囲気があふれていると、新しく入ってきた子どもたちも、自然と先生との関係を深め、成長できるようになる。
 「子どもは、自分を成長(向上)させてくれる大人を自ら選ぶ」という言葉がある。本当に、そのとおりだと思う。


私の好きなテレビ番組

出典:題字ロゴ:NHKホームページより

 私の好きなテレビ番組のひとつに「ようこそ先輩 課外授業」(NHK総合 日曜朝8.25〜)というのがある。
 さまざまなフィールドで活躍している有名人が母校の小中学校に行って自分の得意な分野で子どもたちに課外授業をする番組だ。
 宇宙飛行士、スポーツ選手、役者、作曲家、歌手、編集者、アートディレクター、華道家、書道家 様々なプロが自分の職業観と人生観から子どもたちに課題を与える。学校という狭い世界に、別世界のプロがやってきて風穴をあける。

 この番組では、毎回、番組の中で子どもたちはきらきらした好奇心をみせる。学校や教育が、もっともっとオープンになり、様々なキャリアと価値観を持った人を迎えるといいと思う。この番組では、先輩が有名人なので子どもたちは先輩を尊敬のまなざしで見ているし、テレビに映るというので課題にまじめに取り組む。その分は斟酌するとしても、日本中の学校が地域に住んでいる専門家を呼んで授業をしてもらい、社会と子どもたちを結びつけ、子どもたちに夢と好奇心と学ぶ動機を与えられる授業が増えるといいと思う。

自分の作品を気に入る

 教室で作品ができ上がったあと、私は子どもたちに
 「自分としては うまくできたと思う?」と時々たずねる。
 「うーん ここがうまくできたかな」
 「ここが きらきらしていて すごいでしょ」
などと 子どもたちは自分が工夫したところを活き活きと説明する。
中には「まあまあ かな」とか「こういうの苦手」と言う子もいる。

 自分の作った作品にほれこむということは、モノ作りの基本だと思う。自分の作品を自分で誇りに思う力、自分の工夫や努力をきちっと説明できる力は大切だ。 私は子どもに同調し、努力した子どもには、できる限りほめるようにしている。
 自分の作品を誇りに思い、大切にし、愛着を持てるようにさせたい。


知識とアイデア

 教室では子どもたちにいろいろな質問をする。子どもたちの中には、大人顔負けの知識を持っている子どもがいる。特に、恐竜や昆虫の名前、鉄道や駅名などの膨大なカタログ的知識を持つ子がいる。また、科学についての知識があり、工作の原理をすばやく理解する子どもたちも多い。

 つくつくクラブの工作には毎回、課題がある。原理を理解したうえで、自分で考えてオリジナルのアイデアを発揮するというむずかしい課題だ。お手本を見せたり、他の子どもたちの作品を見せたりして理解を促し、「ボク いいこと思いついた」「こんなのどうかな」とじぶんなりのアイデアを考えてもらう。最初はお手本のコピーやモノマネでもいい。学年が上がるにつれて、自分で考えられるようになってほしい。

  そこで毎回思うのは、知識とアイデアは別ということだ。知識の多い子がいい作品や面白い作品を作れるわけではない。新しいものを自分なりに考えること、クリエイティブであることは、楽しいことであると同時に、苦しいことでもある。作る前にじっと考え込んでいる子どもを見ると「ガンバレ その時間が一番大事なんだ」と応援したくなる。
 
 日本の製造業はかつて、欧米で作られた製品を輸入して、そっくりにコピーしたり、さらに高品質、高機能なものに高めたりした。そして、それを輸出することで、高度成長をもたらし、ものづくり大国になった。しかし、今、かつての日本がしていたのと同じことを中国がしている。
 これからの時代に、日本のような先進国がしなければならないことはなんだろうか。それは、新しいアイデア、新しい製品、新しい社会システムを創造することだ。頭を使い、アイデアを搾り出し、新しい価値で人々を幸せにしたり、楽しませたりすることだ。

 知識習得に偏りがちな日本の教育だが、本当に必要なことは、それらの知識から創造され、導き出されるものだ。大胆な言い方をすれば、知識とは誰かが過去に考えたり作ったりした事物であり、アイデアは未来を変える考えである。知識の量ではなく、知識をどう役立てるのか、それが今問われている。

 アメリカの教育ではディベート(討論)が盛んに行われている。グループなどに分かれて対立した意見を戦わせる討論だが、自分の意見を導き出すためには多くの知識とデータの分析力、自分なりのアイデアや洞察力、さらにそれを人に伝えるコミュニケーション能力が必要だ。これは知識に生を与えるための総合的な教育方法と言える。ただ、ディベートという討論形式は、和を尊ぶ日本の文化にはそぐわない教育法方かもしれない。もし、そうであれば、日本の教育の随所にも考えさせる教育、創造する教育を取り入れてほしい。私の子どもが通っていた川崎市立の小学校では、運動会も文化祭(学習発表会)もすべて、子どもたちが企画し、計画し、実行していた。よく考えたなぁと思う企画もたくさんあった。ゆとり教育の成果なのかもしれないが、子どもたちの生き生きとした姿が印象的だった。
 工作教育はアイデアや工夫、創造力を鍛えるには最高の教育だと思う。加えて、自分の作品をプロモートできるコミュニケーション能力がつけば最高である。

  私が子どもの頃は、モノ覚えがよく、先生の言う通りにする子がいい子だった。教育とは命令どおりに動き、働くためのトレーニングだったように思う。 いまや時代は変わった。




●ターンテーブルアニメーション工作
形を少しづつ変化させてスムーズな動きを表現する工作。
スムーズに動かすには、いくつかの課題をクリアーしなければならない。
その上で、自分のアイデアでストーリーを考え、造形する。


全力で試作する
 先々の工作の内容が決まるとまずは試作をする。試作してみるといろいろなポイントがわかってくる。それらをメモしながら、工作のレシピを作る。
 ここで大切なのが、子どもたちに見せる工作サンプル作りである。子どもたちに工作のサンプルを見せることには賛否がある。サンプルのマネをしてしまい、子どもたちのオリジナリティーが損なわれるので、サンプルはないほうがいいという意見がある。しかし、私は、全力でサンプルを作る。時にはサンプル作りに一週間かけることもある。
 それは、私の作ったサンプルを見て、子どもたちが「すごい」「ボクも、私も、作っててみたい」と思ってほしいからだ。作品に向き合う姿勢。いいモノを作りたいという気持ち。自分で自分の作品を誇れる力。まずは、そうした凛とした気持ちを感じてほしい。作品に向うおなじベクトルに私も子どもも乗っかって成長したいと思う。
 サンプルだけではなく、ビデオを見せたり、プレ実験をしたりして、子どもたちの気持ちを高める努力はしている。しかし、それ以前に、私がめざすものと子どもたちがめざすものが、同じ方向を向いているということが教える上で、最も大切なことなのだと思う。








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